北方謙三 傷だらけのマセラッティ
徳間文庫 1992年
1989年に出版された刊行されたものです。
「まあ、なんていうみっともない題名だろう」
北方ファンの私でも買うのに勇気が必要だった本です。
でもダサいのは題名だけです。
ストーリーは私の好きな要素が満載でした。
カップヌードルを二つ食べる、色の褪せかかった古いテレビ、シケモクを吸うシーン
いいなあ、こんな主人公。
クルマのシーンもリアリティがあって面白いのですが、貧乏シーンマニアの私は自動車整備工場に勤めながらクルマを買うのが夢・・・なんてのがいいのです。
北方さんは年をとってからクルマの免許を取られて、マセラッティに乗っていたと記憶しています。
暴力的なまでに速いマセラッティをリアルに描写。
三速で踏み込んで百五十近くまで引っ張る・・・なんてのを読むと80年代の若い頃の自分を思い出します。
当然高価なクルマも、速いクルマも買えなかった頃ですが、当時はみんなマニュアルミッションのクルマに乗っていて、速いクルマが憧れでした。
ハイソカーなんてバブリーなクルマが流行る前のことです。
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