ロバート・B・パーカー 残酷な土地
スペンサーシリーズを読み直してみようと、本屋にあるだけ買ってきました。
最近時代小説ばかり読んでいるので、ちょっと方向を変えてみようかと思います。
スペンサーシリーズを最初に読んだのは、20年近く前のこと・・・
当時スキーにはまっており、カナダまで出向いておりました。
贅沢なコンドミニアムを借りて、優雅にリゾートを楽しんでいた時に一緒に行った友達の本を借りて読んだのが始まりです。
面白さに衝撃を覚え、日本に帰るや否やスペンサーシリーズを買いまくったものでした。
その後、新刊はハードカバーで毎年購入するようになりました。
さて、残酷な土地です。
ボストンを中心として描かれるスペンサーシリーズですが、ここではロスアンジェルスが舞台となります。
パーカーの書くロスアンジェルスは、日本人の描く楽園のイメージとは程遠い世界で、メッキをつけた安物の金属の真の姿を愛情込めて描いております。
パーカーの描き出す都市の姿は秀逸でいつか訪問したくなります。風景描写のうまさはハードボイルド小説の特徴でしょうね。
頑固一徹、男のポリシーを貫き通すスペンサーの生き方に賛否両論はあるでしょうが、読んでいて痛快に感じるのは哲学を感じるほどブレのない生き方にあるのでしょう。
お金でもなく、名誉でもなく、地位でもないものに人生の意義を見出している人は大好きで、共感がもてます。
不器用ながら、自信を持って突き進むスペンサーにたまに会いたくなる。できることならもっとベタベタした恋愛部分の描写がなければもっと良いのでしょうが、これも含めてスペンサーシリーズなのでしょう。
しばらく時代小説と平行して、このスペンサーシリーズを再読(再再再読?)して行こうと思っております。
久しぶりに旧友に会うようでちょっとワクワクします。
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