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北方謙三 明日なき街角

北方謙三氏の小説を読むとカタルシスを感じる。

快感を感じてしまう。

北方氏はハードボイルド作家と呼ばれているが、意図してハードボイルド作家になったのではないとエッセイで書かれている。

ハードボイルドとは文体のことである。

これは、私の持論でもあるし、多くの方が宣言している。

極力心理描写を抑制して、行間に心情をにじみだすようにしている文体のことである。

北方謙三は売れない20代の頃、編集者から書き直しを何回も何回もさせられて同じストーリーを文体を変えて書く練習をしたようである。

・・・・・ハードボイルド調で書いてみましたが、疲れました。ふぅ~。

明日なき街角から北方節をちょっと引用してみます。

●ヘッドライトが消えた。哲二は、くわえていた煙草をもみ消した。車を降りてくる二つの人影がみえた・・・・

●古いビルだった。開かないドアを男はいきなり蹴飛ばした。・・・

昼は作業着、夜はセルッティのスーツに身を固める哲二の中で、獣は育つ・・・・

ハードボイルドファンなら読みたくなる表現ですね。

「俺がけだものだってのかい」

「大人しい、いいやつだよ。だけどどこかにけだものを飼っている・・・・」

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