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2008年5月

大藪春彦 マンハッタン核作戦

大藪春彦ファンはまだいるのでしょうか?

高校生の頃むさぼり読みました。

クルマや、銃に関するマニアックな詳細説明。

そして何より主人公の無頼で、無敵でニヒルなカッコよさ・・・

期末試験のときの現実逃避によく読みました。

名作「蘇る金狼」 「骨肉の掟」 「優雅なる野獣」 「汚れた英雄」・・・・・

片っ端から買って読みまくりました。

このマンハッタン核作戦は、「野獣死すべし」の伊達邦彦が登場する作品です。

作者大藪春彦の拳銃不法所持逮捕事件で、連載が中断されたため、発売が10年遅れたたので物語には1963年のクルマが登場しそれがまた面白い!

大藪作品の全てが佳作とは言いませんが、伊達邦彦シリーズは大藪春彦の分身ともいえる伊達邦彦を通して戦時中や戦後のイデオロギーが伝わり、当時の引揚者の感情がわかるものとしても興味深いもの。

今は亡き大藪春彦さんを偲びながら、理屈ぬきで楽しもうと思います。

マンハッタン核作戦  大藪春彦
昭和55年 角川文庫(460円)

永井豪さんが解説を書いております。

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佐伯泰英 朔風ノ岸

佐伯泰英さんの居眠り磐音シリーズを8冊目~10冊目まで購入してきました。

佐伯泰英さんの書くスピードは凄いです。

時代小説のシリーズ物をたくさん書かれておられます。

今一番の売れっ子時代小説家であるのは間違いありません。しかし、あまりにもたくさんのシリーズがあってどこまで読んだのか覚えていないですね。

同じ本を4回、5回と買うことはざらにあるのですが、多くは意図的に購入しております。

突然、夜中に昔読んだ本を思い出して、無性に読みたくなり書庫をごそごそ探し出します。

1時間くらい探して見つからないと、余計に読みたくなり2時間探して見つけたはいいのですが、もううっすら明るくなってきており断念することを繰り返すにつけ、探すのをあきらめました。

どうせ風呂で複数回読んで本もボロボロになるのであれば、

「えーい、買ってしまえ!」

と読んだ本、持っている本を買うのです。

居酒屋で一品料理をたのんだと同じ金額で、一晩楽しめるのであればこんな安いものはないと思っております。

さて、居眠り磐音シリーズですが確か3冊位は買ったと思うのですが、佐伯さんはあまりにも多くの本を出しているので田舎の本屋では第一巻からそろえて置いてないのです。

今回は、銀行その他雑用をこなしに外出したついでの忙しい5分で本屋に仕入にいったのでいろいろ考えている暇はありませんでした。

20冊位の文庫本を適当に買って帰ってきたのです。

家に帰って見てみると、買った本の3/4以上は既に読んだことのある本でした。

残りの本もひょっとしたら、70ページ位読んでから、デジャビューを覚えて読んだことに気がつくこともあります(笑)

この朔風ノ岸を読み出すと、佐伯さんの本の中ではもっとも落ち着いた本であることをあらためて思い出しました。

ところどころに出てくる脱藩の理由を、あっそうだった!と思い出しながらじっくりと読ませていただきました。

さて、1~7までを明日買いに行ってこよっと。

面白くなってしまいました。

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大前研一 やりたいことは全部やれ

是非、サラリーマンの方にこの本を読んで元気になってもらいたいと思います。

中間管理職の方が疲弊しているそうです。

大前研一さんが調査したところによると、多くの人が不安と悔しさにまみれているのだそうです。

実際にコンピテンシー・テスト(管理職としての総合能力試験)を受けてもらうと、管理職としての訓練・企画力・分析力・ITの実践的知識など測る項目がすべてが低いという結果が出たということでした。

親の言うことを聞いて、いい学校をでて、いい会社に入って、上司の言うことをよく聞いて一生懸命に働いたエリートでも壁にぶつかって悩んでいる人が多いです。

つまり、与えられた仕事を一生懸命やっただけで、必要な勉強を社会に出てから全くしておらず、必要なスキルが身についていないのです。

会社人間として会社に尽くした20年間を送ってきたあなた!

仮に今のあなたの肩書きや会社の応援を取り去ったあなたは社会から必要とされているでしょうか?

親の言うとおり、先生の言うとおり、上司の言うとおりに生きてきた方は「人の人生」を生きているのだそうです。

そして壁にぶつかって今後の人生を考えた時に、是非この本を読んでみましょう。

あなたが今40歳としたら、あなたの人生はまだ半分あるのです。

あなたは、もし人生をやり直せるとしたら今の会社でもう一回働くことを選びますか?

あなたは、今の仕事を天職だと思っていますか?

あなたは、今の仕事が楽しくて楽しくて仕方がないと思っていますか?

大前研一さんは、会社や仕事に振り回されずに思い通りに生きないと後悔すると警告してくれております。

好きなことをやり、自分の人生は自分で決める後悔のない人生を送ることを教えてくれる本です。

毎日ため息をつきながらつまらない仕事を嫌々するのも人生。

毎日笑顔で充実した仕事をしてワクワクしながら生きるのも人生。

全て自分で選べるということに気づいて欲しいですね。


「やりたいことは先にのばすな!」

「やりたいことは全部やれ」 大前研一

講談社 2001年12月

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黒木靖夫 大事なことはすべて盛田昭夫が教えてくれた

3 黒木靖夫  大事なことはすべて盛田昭夫が教えてくれた

kkベストセラーズ   1999年


大手企業「松下電器産業」も、東京通信工業(現ソニー)の真空管を使わないとラジオが作れなかったそうです。

松下幸之助をして、

「うちにはソニーという研究所が東京にありますから」と言わせ、それに怒るどころか感心した盛田昭夫も大物です。

ソニーは、盛田さんと井深さんの二人が戦後(1946年)に苦労して作った企業です。

中小企業から会社を大きくしていった盛田さんにはいろいろな逸話があります。

●現場に直接電話をかける電話魔としての逸話 →社員のモチベーションのアップ

●芸術への理解の深さ

●ざっくばらんで合理的精神の持ち主

小さなコントロールしやすい会社を理想とした天才技術者井深と、大きな会社を目指した天才マーケッター盛田・・・

ご両名がいらっしゃったころのソニーは輝いていました。

個人的には井深さんの

「百人以上の会社は面白くない。小さい方がいい」という意見に大賛成です。

井深、盛田両名の人と同じものは作らないという頑固さがソニーを光らせていたのだと思います。

シロモノ家電を作らず、世界で初めてのものを作り出していたソニーの黄金期のことが書かれている興味深い本です。

今思えば、CDプレーヤーの登場の頃までがソニーの本来の良さがあった時代であったのかもしれません。

筆者の黒木靖夫さんがソニーを去ったときの逸話に共感しました。

日本のサラリーマンに悲哀を感じるようになり、退社されました。

「取締役であってもサラリーマンに変わりなく肩書きがあるときは社会から尊敬されるが、組織も肩書きもない人間に対して日本社会は極端に不振の目を持つ・・・」

私も組織に守られた能力もない人間が、社内での保身にだけ気を使っているのを目の当たりにし、そのような方々と一緒に働いている自分がどうにも許せなくなり起業したので、黒木さんの想いは本当によくわかります。

組織を離れると、いじめられるのも事実ですが、お客さまの利益を心のそこから想い、お客さまのメリットのために笑顔で行動し、自分の能力を使うとサラリーマン時代にできなかった楽しい自由な正しい仕事ができるようになります。

寄らば大樹のなんとやらっていいますが、意欲のある人は大企業のサラリーマンを続けるべきではないと思います。

正しいことができているうちはサラリーマンって本当に良いものです。

しかし、正しい行動を正しいと言えなくなるほど組織が大きくなったのなら、その会社はつまらないですね。

井深さんのおっしゃるとおりかもしれません。




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松田公太 全ては一杯のコーヒーから

Koujin5 松田公太  全ては一杯のコーヒーから


新潮社  2002年


私の大好きな本です。

私が今の会社を起す前のことです。


サラリーマンだった私は、既に自分の夢の実現のために起業をする決心をしていました。

しかし、不安も当然ありました。そんな中、ひたすら成功者の本を読んだり、勉強をして不安を打ち消していました。

こんな時、普通の青年しかも私より若い松田さんが会社を苦労して立ち上げるこの本に出会いました。

タリーズコーヒージャパンを立ち上げるお話です。

金もなく、コネもない普通のサラリーマン、しかも私より若い人が成功に向かって進んでいくお話だったのでのめりこむようにむさぼり読みました。

説教じみた話もないし、自慢話もありません。

失敗したことを笑い話にしたり、実際に自分が経験したことからの教訓をさりげなく書いてくれているので成功本でありながら、物語を読んでいるように楽しめました。

当然、モチベーションが高まり夢へ向かって笑顔で進むことが出来ました。

最終日に出社し、会社のドアを開いて一歩外に踏み出した時に喜びのあまり飛び上がってガッツポーズをしたことを昨日のことのように思い出します。

人生を変える本に何冊か出会いましたが、この本は私に勇気をくれた本です。

28歳という青年期に起業し、工夫と人の発掘と楽しい努力により会社設立後3年2ヶ月でスターバックスにさきがけ、飲食業界最速で株式上場した男の話です。

現代の太閤記のように楽しめながら、人生を応援してくれます。

やる気のない人や、向上心のない方、ぶら下がり社員も読んでみて下さいね。

お客が来ない店のに客を入れるために、ふと気づいたように立ち止まり、タリーズに入るとつられて入る話は笑いました。

私の心の師(勝手に心の中だけで呼んでおります)石原明さんも、タリーズのカップを持って店にはいると釣られてはいるバカ(失礼)もいると、某セミナーで笑い話をしていましたのが、人間必死になるとなんでもやるものです。

絶対成功させてやると決断し、行動すれば成功するものです。

小さな会社ながら会社を起せたのも松田公太さん含め、決断して実行した先人のおかげです。

夢は叶えたいと思った人だけが叶えるものですね。おかげで楽しい毎日です。

松田公太さんありがとうございました。あなたの情熱が役にたちました。

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世界で一番きになる地図帳

4029080世界で一番気になる地図帳   おもしろ地理学会編

青春出版社    2006年6月




地図は裏から読むと面白い!

世界とにほんがよくわかる最強の地理教室!

こんなキャッチコピーの本をプレゼントされました。

うんちくの好きなわたしは、暇な時にページをめくって暇つぶしに使っております。

しかし、残念ながら知りたくもないことを自慢されているみたいで「ふーん」という感じが正直なところ。

悪く言えば、聞きたくもないつまらないウンチクを聞かされている気がしなくもないです。
ごめんなさい。

タモリさんの「へぇ~」というテレビ番組のように感心するような記述が少ないのです。

どうでもよいことや、すでに知っているようなことを自慢げに書かれても・・・・

しかし、キャッチコピーのうまさには舌を巻きました。

世界で一番きになる地図帳なんて書いてあれば気になって買う人もいるでしょう。

しかし、好意でいただいた本でもあるし、文句を言う割には手持ち無沙汰の時に何も考えずに夢中にならずにページをめくれる秀逸な本として手元においておこうと思います。

正直なところ普通の地図を見ているほうが何倍も面白いのが本音ですが・・・・。

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山本周五郎 風雲海南記

Fukeionigiri
山本周五郎  風雲海南記

新潮文庫   平成4年





風呂に入る時に読む本を「書庫」の奥の方の棚をさがしていると、山本周五郎さんの本が出てきました。

誠に申し訳ないのですが、山本さんの本を好んで読んだ覚えがないので期待もせずに風呂で読み始めました。

すると・・・・

面白いのです。

これは、戦時中に刊行されて、戦後長く埋もれたままになっていた小説だそうです。

最近、時代小説を読みまくっているのですがやはり小説は、小説家の力量以上の作品はできないと思い知らされました。


 

たかが娯楽小説といわれるでしょう。その通り、娯楽小説です。しかしこの本は600ページに及ぶ長さにも関わらず、なんと640円なのですねぇ~!

中身もいいが、安いのです。

最近の時代小説の本、例えば大好きな佐伯泰英さんの「上海」がほぼ同じ金額なのですが、ページ数は約半分。

佐伯さんの本が高いのでなく、山本周五郎さんの本が安いのです。念のためにアマゾンで調べてみると・・・やはり780円に価格改定されていました。

それでも金額をページ数で割ると安いです。ページあたりの単価比較は本の雑誌で目黒さん達が昔やっていましたよね・・・。

表現も、ストーリー設定も、人物の心理描写も、風景描写、時代背景の調査などやっぱりうまい(失礼!)です。

時代小説の前に、小説としてきちんと成り立たないといけないのですね。

特に人物設定や人物をいかにも生きているように(小説の中では実際に生きているのです)描き、読者を入り込ませる描写力には脱帽!

理屈はいいので、続きを読みます・・・

こんど本屋さんに行ったら山本周五郎さんの本を買いまくってこよっと。

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中里融司 悲願の硝煙

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中里融司  悲願の硝煙 世話好き家老星合笑兵衛

小学館文庫  2006年

家老の地位も名誉も領民を助けるために捨てて、領地をすてて浪人になった爺さんの話です。

吉宗の時代の話ですが、笑兵衛爺さんは今の時代でも笑顔で世渡りができそうなひとです。

吉宗といえば大岡越前守忠相が○○の一つ覚えで登場してきます。そして雲霧仁左衛門・・・

吉宗が改革を進めている時代に浪人して生きていく爺さんを取り巻く話であり、如何に生きていくか、生き抜くかといったことに注目して読ませていただきました。

生活の糧をどう得ていくか。

江戸時代の小説にこのテーマを取り入れ、しかも浪人がどう生活するかという珍しい副題を重苦しくせず、さらっと書いてあります。

自分だったらどうするか・・・

この本を読むテーマはここにありそうです。

会社に入って労働を提供して、その見返りに賃金をもらうという発想しかない方は生き残れませんよ。

武士の時代といいながら、武士が生きにくい時代だったのです。

商人はしたたかに、職人は市場のニーズによって生きていけました。

戦いのない平和の時代に、武士は名誉だけでは生きていきにくいのです。

さあ、あなたならどうしますか?

インフラも整わず、商品も少ない時代なだけに想像するとなかなか面白いです。

江戸で生きるなら、侍になっても面白くもないので、職人か商人しか選択肢がありませんが、手に職をもてない不器用物なので手っ取り早いのは商人でしょうね。

現代の手法がどこまで通用するかわかりませんが、お客様の集め方やお客様のニーズをつかむ手法など考えているとワクワクしてきます。

商業をテーマに誰か時代小説を書いてくれませんか?

あまり、リアルに描くと時代小説にいっときの現実逃避を求めている読者を失ってしまうかもしれませんね(笑)

ここら辺をさりげなく、そして地理、文化を盛込んで書く技量をもった作家は少ないのです。

池波正太郎さんなんかその筆頭ですね。

あー、池波さんの小説が読みたくなりました。





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呉善花 スカートの風

Sakana呉善花  スカートの風

三光社  1990年


韓国生まれで、日本に帰化した呉善花さんの名著です。

全ての日本人に読んでもらいたい本であります。

近くて遠い国、韓国の実態を一女性としての体験を通して生々しく語っています。

韓国人の歴史を通して培われた習慣や、風習。そして、世界でも珍しい特別な環境下で熟成された考えた方を冷静に淡々と書かれています。

私も、社会にでて自分の意思で勉強をするまで、間違った韓国観を教わってきたことがわかりませんでした。

最初に気づいたのは、90年代前半頃仕事で韓国に行った時です。

友好国だと思った隣国の人がどうして、こうも日本人である私に冷たいのか?

どうしてタクシーにのるとボラレるのか?

不思議に思って調べだしたら、日本の教育の問題や政治の問題、それ以上に学校で教わらなかった韓国の真の姿が少しずつ見えてきました。

今でも、マスコミや学校の授業では正しい韓国や中国の近代史が封印されて、自虐的に捏造されているのです。

韓国が少し前まで軍事独裁国家だったことを今の若い方は知らないでしょう。

世界で好評価されている平和国家日本に対して軍隊を持っている中国と、北朝鮮、韓国の3国だけがどうしてネガティブに文句をいうのでしょうか?

韓国は、清朝の属国であることを数百年間強いられてきたのに、今の中国には誰も文句を言わず、35年間併合した日本に対しての反日教育が行われ、幼稚園児から小学生などの子供に日本を憎むように教育しているのは何故なのでしょうか?

1965年に締結された日韓基本条約が何故、韓国国民に2005年まで伏せられたのか?

従軍慰安婦問題とは?

いろいろな問題の背景が女性の日本永住活動を通して見えてきます。

どうして、韓国の女性が売春婦に身を落として世界中に広まったのか・・・

韓国人のよい側面も、そうでない側面も浮き彫りになってきます。

近くて遠くて、そしてとても面白い国・・・韓国。

マスコミに騙されて韓流ブームなんてものに乗っかっているおばさんたちは是非この本を読んで、韓国の側面を見てみると面白いと思います。

うわべの韓流(もう終わっていますか・・)にのっている日本のおばさんが哀れでなりません。

韓国の人たち個人個人は良い人たちなのに、どうして集団になると・・・・

韓国って本当に面白い国です。

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椎名誠  ぱいかじ南海作戦 

00091 椎名誠  ぱいかじ南海作戦

新潮文庫  平成十八年

サラリーマン生活に決別をつけることを決めて、退社準備をしているころに読んだ本です。

主人公は、失業と離婚を同時にしてあてもなく、南の島に行ってキャンプ生活に入る・・・

当時の私には、麻薬のように魅力的で意識をしっかりもたないとそっち方向に行きそうになる自分が逆に嬉しかったりしたものです。

幸せとは、お金でも名誉でも社会的な地位でもないとはっきりわかって、充実した時をワクワクしながら過ごそうと決めていたので、激しく共感したのです。

おかげさまで、飢えることもなく社会の片隅で楽しいビジネスをさせていただいているのでサラリーマン時代より楽しい毎日なのですが、大きな声で言えないのですが私の本当の目標は早期引退なのです。

南の島や北の山などに小屋を建てて晴読雨読の生活をしている姿を思い浮かべながら、それを楽しみに今を生きているのです。

でも、お金に執着しなくなったためいつになったら実現するのやら・・・

サラリーマン諸君!この本は劇毒物ですので読んではいけません。

つまらない毎日が嫌になり、楽しい生活を求めて新たな決断をしてしまう可能性がありますので注意が必要です。

でも、今の日本人に起きて半畳寝て一畳の精神と同時に、本当の幸せはなにかを考える機会になるのかもしれません。

この本は、ストーリの続きを自分で作って楽しめます。

疲れた脳みそと体に即効性のある劇薬をどうぞ・・・

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檀ふみ ありがとうございません

4029033壇ふみ  ありがとうございません

幻冬社文庫  平成13年



この本もハードカバー含めて複数冊買ってしまいました。

檀ふみさんは、自分をおっちょこちょいに見せようと書いたり、失敗談を書いても素敵に見えてしまうという稀有な女性です。

頭が悪そうに書かれても慶應大学出身の才媛であり、檀一雄さんの血を引く立派な文章を書ける作家でもあるので、そこらへんの若いおバカな女優さんとは大きく異なります。

妙齢になっても、みっともないおばさん(おじさん)にならず益々素敵になるのは男女問わずに羨ましいものです。

この本を読むと笑えるだけでなく、勉強にもなります。

「とんでもない」を丁寧にいうと正しいのはどちらでしょうか?

1.とんでもございません

2.とんでもないとこでございます

答えは、2です。

とんでもないの「ない」は、無いということでなく、「せつない」とか「はしたない」と同じで強調を意味するそうです。

つまり、とんでもございませんということは、

せつございません

と言うのに等しいことなのです。

モノを知らないとは恐ろしいことで、我々凡人が日常的に使ってしまっている間違いはとても多いものです。

檀ふみお姉さまの楽しい文章が読めて、そして勉強にもなる・・・。

いい本です。でも、檀さんの本を読むのはお風呂が多いのです。

お風呂で読むと、水に濡れてボロボロになります。ごめんなさい。

結果、何冊を同じ本を買ってしまうのですね。

そうでなくても、本屋で買う本は、読んだことのある本が多いような気がします。

整理整頓が悪く、読みたい本がすぐに見つからないためと、田舎の本屋さんに本が少ないのも大きな原因でしょうが・・・・

檀ふみさんの本は大好きです。


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花家圭太郎  乱舞

4029028花家圭太郎  乱舞 花の小十郎京はぐれ

集英社文庫  2004年


花の小十郎シリーズの第三弾 乱舞 です

第一作で、佐竹藩主戸沢小十郎は問題児として登場します。

上司のいうことは聞かない傾き者が佐竹藩の危機を解決してしまう。

土井利勝、大久保彦左衛門も登場し、豪快な面白さに加速をつけております。

第二作では、徳川家光と柳生を敵にまわし、柳生十兵衛や宮本武蔵と対決するといったら興味の沸く方もいらっしゃるでしょう。

そしてこの乱舞

幕府と朝廷との暗闘に巻き込まれるストーリーです。

柳生十兵衛も登場しますし、沢庵和尚もでてきます。

歴史の背景を楽しみながら、ハチャメチャな主人公の活躍を楽しめる良質な時代小説をゆっくりお風呂に入りながら読めるのは至福の時。

時代小説でありながら、現代に生きるサラリーマンがどうあるべきかを示唆してくれる本であり、わかる人にはわかっちゃう本なのであります。

わからない人は、嫌な仕事に胃を痛めながら悶々として苦しい人生を送るのでしょう。

それを選んだのもあなたの人生の選択の結果・・・・

時代小説からも学ぶものがあるんですねぇ~!

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村上龍 テニスボーイの憂鬱

4029027村上龍   テニスボーイの憂鬱 上下

集英社文庫  昭和60年


デブ化が進行しております。

この本が発売された頃、若き日の私は今より40kg痩せておりました。

一日8時間ぶっ通しでテニスをすることも平気でした。

テニスを神聖視する主人公が繰り広げる恋愛や仕事、家族をテニスを中心に描いております。

小説でこれほどテニスを語った本を知りません。

ちょうど、テニスをしていた時期(遊びですが)にこの本を買って読み、テニスと言わず運動全てをするのに苦しくなった中年の今再度買って読みました。

この頃の村上龍はまだ若く、小説にも句読点があります(笑)

狂気の世界の片鱗は垣間見れますが、この本を読むと昔を切なく思い返してしまいます。

たまにはテニスをやろうと決断しました。

後輩のM下君が、お腹がでてきたと言っていましたので一緒にテニスをやろうかな・・・

そういえば、妄想○ロ小説ファンのF森君(F本?)も娘と自転車に乗って運動していると言っていました。彼も年なのかな・・・。


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ジェームス・スキナー  成功の9ステップ

4029022ジェームス・スキナー   成功の9ステップ





スキナーさんのセミナーに行ってきました。

そこで、懐かしの成功の9ステップをご紹介

成功しないというオプションを決めて断ち切り、思い切った行動で実行する。

物事を見るときには、良い面に焦点を当てて捉える。

人生には、失敗はない。学ぶ経験があるだけである。うまく行かなかったらアプローチを改善すればよい・・・

いろいろ教えてもらった本です。

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スティーブン・R・コヴィー  7つの習慣

4029020スティーブン・R・コヴィー   7つの習慣

キングベアー出版   1996年



ジェームス・スキナーさんと川西茂さんが訳した成功哲学書です。

単にビジネスやお金儲けをするためでなく、人間として素晴らしい人生を送るにはどうすればよいのかという当たり前のことに気づかせてくれた本のひとつです。

幸せとは何か?なんて恥ずかしい問題のヒントになる本です。

名誉でも、お金でも、出世でもないことに気づくきっかけになるかもしれません。

宗教でも、悪徳商法でもなく、善意の塊の良書です。

◆充実した時を過ごす

◆能力を発揮する

◆回りの人々を喜ばせる

◆健康に生きること

◆自分の好きなことができること

◆ワクワクしながら生きる

ざっとあげたことを達成することは、名誉、お金、出世よりはるかに幸せになれるのです。

これに氣づいて、実行に移すだけでいいのです。

明日は、スキナーさんのセミナー(3回目)に行って再度幸福度を上げてきます。

ちょっと読みにくい本ですが、7つの習慣を読んでみて下さい。

人生が変わるきっかけになるかも・・・・



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椎名誠  本などいらない草原ぐらし

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椎名誠  本などいらない草原ぐらし

角川文庫  平成十八年


親戚の通夜に行ってきました。

待ち時間がながそうだったので、書庫から適当に2冊文庫本をピックアップ!

そこにこの「本などいらない草原ぐらし」がありました。

案の定、暇だったので読み出すと・・・おもしろい!

どうしてこう、平易な文章がすらすらと書けるのでしょうか?

この中で、椎名さんが1992年までに書いてきた本(70冊)の中のベスト3をあげていました。

1位 武装島田倉庫

2位 菜の花物語

3位 発作的座談会

私の椎名誠ベスト3とは微妙に異なりますが、2位と3位は大賛成です。

そして、いやはや企業群というタイトルのお話も今の私は妙に共感致します。

当時、バブルがはじけた頃椎名さんの仲間達がつぎつぎと会社を立上げたお話ですが、
これには笑いました。

バブルがはじけたのに大丈夫かと心配する椎名さんをよそに、嬉々として元気一杯で会社を作るのが嬉しそうだったと書かれておりますが、まさしくその通り!

案ずるより生むがやすし!男一匹真剣に信念を貫いて、生きてきた人たちにとって会社経営などおちゃのこさいさいでしょう。

極私的極微弱会社(椎名さんの表現)は、不況など味わいたくてもそのスケールに達しないため実質的には不況の影響を受けないのです。

不況の影響を受けるのは、零細企業までです。

極私的極微弱会社は、不況と関係ないのは本当です。自分で会社を起してからこの本を読んで痛感しました。

社会のニーズに応えるような仕事をしていないし、世間の価値観に合わせての仕事などする気は毛頭ないためか、マイペースで仕事ができるのが嬉しいです。

今日も、私の叔父さんの横に座って雑談していたのですが、この叔父さんは私よりも4歳も若いときに独立して、もう引退をしたいと笑顔で話しました。

やはり、できる男は40を超えたら自分の設計図を明確にする必要がありそうです。

40歳を超えたサラリーマンにアドバイスです。

社長又は、それに近い経営陣を目指す方はそのままサラリーマンを続けて下さい。

そして、自分が給料ほどの働きをしていないと確信を持てる方もサラリーマンを続けて下さい。絶対会社にしがみついた方が得です。

会社を俺が引っ張っているんだ!と自信が持てて、楽しい生活を希望する方は本当に自分のやりたいことをはじめるべきです。

サラリーマンより断然楽しいですよ。

南方写真師垂水健吾氏は、「南山王垂水写真事務所」を設立

怪力山岳写真家岡田昇氏は、「有言会社オンサイト」を設立

半漁人写真家中村征夫は、「中村征夫フォトオフィス」→「㈱スコール」に変更

辺境の写真師佐藤秀明氏も「イマジン」という会社を持っており、

山男(山岳ガイド)大蔵喜福氏も「ブルドッグ」という会社を作り

太田和彦氏も「アマゾンデザイン」、風間深志氏も「風魔プラス・ワン」

藤門弘氏も「アリスファーム」を経営し、

椎名誠、目黒孝二、沢野ひとしさんたちもご存知「本の雑誌社」を持っております。

つまり、自分の力で生き抜ける人達は、会社などお茶の子さいさいなのですね。

この本を読むと、勇気が沸いてきます。

今の会社で社長を目指さない方や、自他共に認める給料泥棒駄目駄目社員の方以外は再度考え直してはいかがでしょうか?

今の会社にいるリスクと、やめるリスクとどちらが大きいのでしょうか?

少なくても、自分の本当にやりたいことがもしあるのであれば、是非それを実現しましょう。

まあ、どちらを選ぼうと私には関係ありません(笑)・・・でも、サラリーマンより自分で起こした会社の仕事は楽で、楽しいということだけは事実です。

心配恐怖症の皆さん、八百屋の親父も、ペンキ屋の親父も、肉屋の親父も、左官屋のおっさんも経営して立派に生きています。



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ディック・フランシス 利腕

Bessatディック・フランシス  利腕

ハヤカワ文庫  1985年・2005年

何冊目でしょうか・・・

また買ってしまいました。利腕

ディックフランシスの新作を遅ればせながら読んだあと、前作の「再起」を読んで、シッドハレーをまた読みたくなって買ってしまったのです。文庫本を。

しかし、価格が上がっているのですね。720円かかりました。

同じ本4冊目以降は、4割引きとかいう制度あれば嬉しいのにね。

私のように、バカみたいに本を買う男に本屋さんもVIP待遇するとかすれば、さらに本が売れるだろうって考えました。

昔から、本屋さんの店員さんってなんであんなにレベルが低いのか・・・。

でも、本が売れないこの時代にレベルの高い店員さんが勤めるとも思えないでしょうから同情する点もありますが、社員教育位もう少ししてもいいのではないでしょうか。

まあ、経営者のレベルが低いから店員さんのレベルもあの程度なのでしょうね。

チェーン店の居酒屋か本屋さんか・・・。

でも本屋さんは大好きです。

閑話休題

期待して読み始めたところ、やっぱり面白い・・。

きっとまた買うのでしょうね。ディックフランシスは最高です。

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高橋義夫 海賊奉行

94 高橋義夫  海賊奉行

文春文庫  2005年12月 


面白かったです!

久しぶりに海洋小説(勝手にそう呼んでいます)の面白い小説を読みました。

作者は、海洋冒険活劇小説と呼んでいるようですが、堪能しました。

どうしてこのような航海時代の小説が少ないのか!

明や、ポルトガル、スペインとの関係やフィリピン諸島やマカオ、台湾が当時日本とどのような関係であったかを書いた小説は稀である。

島国意識とか島国根性とか言われていますが、日本の常識が良くも悪くも通用しない地域や人々の話はとっても面白いです。

小説を読みながら、いろいろ妄想を広げてしまいます。

外から見て初めて日本の良さも悪さもわかるのだと痛感する場面が多数あります。

当時の日本を取り巻く外国の状況にもの凄く興味津々!

情を表面に出さず、物語を進めていく書き方にプロを感じます。

筋が通った作家や、主人公、登場人物達ってとっても気持ちがいいものでした。

高橋さんの本がまた読みたい!今度買いにいこっと。

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ディック・フランシス 再起

4029015ディック・フランシス  再起

早川書房  2006年


先日、ディックフランシスの新作を読んで、やっぱり読み応えのある本はいい!

ということで、祝宴の前の作品を引っ張り出して読みはじめました。

亡き奥様メアリさんとタッグチームを組めなくなって、もうフランシスの競馬シリーズを読むことを正直あきらめておりました。

それがこの「再起」でもう一回書いてくれたことが本当に嬉しかった。

しかも、ディック・フランシス競馬シリーズで人気No.1のシッドハレーが主人公でした。

この本を読み始めたせいか、昨日本屋で、「利腕」(シッドハレー2作目)を発見して思わずまた買ってしまいました。

「大穴」、「利腕」、「敵手」、「再起」と4つを並べて読み直そうと思っております。

シッドハレーを一言で表わすと、決してあきらめないストイックな男。

頑固で、負けず嫌いで、燃えるような闘志を内に秘め、耐えて耐えて耐えて成功を勝ち取る男です。

ディックフランシスの競馬シリーズには、耐えぬくあきらめない男が多く描かれています。

へこんでいる時や、何かに向かわなくてはいけない時に勇気をくれるシリーズです。

この再起を読むのは、5回目位ですが何度読んでも新鮮な気持ちで感動できます。

シッドハレーには、紳士がよく出てきますがこの作品では義父チャールズロランドが英国紳士の模範として描かれています。

ジャケットの着こなし方や食事の仕方、生活のリズム等にもダンディズムが漂っていて楽しめます。

ちゃらちゃらしたイタリア男や、だらしないヒップホップ野郎と違う筋の通った男が描かれており、こんなところも大好きな理由かも。

体に合わないダブダブのソフトスーツをビジネスで着たり(もうさすがにいないですね、モテスリム?スーツ全盛の今は・・)、TPOをわきまえずに色柄物のシャツをズボンの外にはだけたり、腕時計をせずに携帯の時計を見ている男は情けないです。かっこ悪いです。

素敵な音楽を聴いて、中身のある本を読んで、自分の目標をあきらめずに進んでいる男が好きです。

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井川香四郎  仕官の酒

7井川香四郎  仕官の酒

二見時代小説文庫  


ふと立ち寄った本屋さんで、面白いコーナーを発見。

時代小説フェアと銘打って、平積みのコーナーが設けてあったのです。

なになに・・・・

聞いたことがない(私が知らないだけです)作家の時代小説があります。

早見俊 目安箱番こって牛征史郎

風野真知雄 大江戸定年組

大久保智弘 御庭番宰領

井川香四郎 仕官の酒 とっくり官兵衛酔夢剣

などなど・・・・


うーん、読まねば、買わねば・・・。

さっそく数冊ランダムに手にとって購入しました。

素浪人徳山官兵衛のタイ捨流の太刀というのに興味を引かれ、とりあえず読んでみます。

楽しい時を過ごせるといいのですが・・・

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村上春樹 国境の南、太陽の西

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村上春樹  国境の南、太陽の西

講談社  1992年

雨の降る日は、ピアノ曲が聞きたくなります。

クラシックのピアノも大好きですが、今日はジャズピアノを聞きたくなりました。

キースジャレットもいいですが、セロニアス・モンクが聞きたい気分。

そういえば、テレビ東京の番組にソニーロリンズが出演しており、おバカな司会者のバカな質問に答えさせられていたのに同情してしまいました。

ソニーロリンズを知らないなら知らないとはっきり言った方が好感が持てます。

でも、礼儀としてアルバムを紹介するくらいなら、聞いてからインタビューをすればいいのに・・・

ロリンズが、影響を受けたミュージシャンはセロニアス・モンクとおっしゃっていました。

1920年生まれのロリンズは年齢を感じさせない色艶を顔に浮かべ、礼儀正しい姿勢でコメントしていたのはさすが。

前置きが長くなりましたが、雨の日には良質な小説が読みたくなります。

雨音を聞きながら国境の南、太陽の西のハードカバーを引っ張り出して読みことにしました、

村上春樹さんの小説に出てくるヒロインって、ピアノ曲のような素敵なイメージ。

ちょっと不思議なアンニュイで、痩せ型で自己主張をしない代わりに、内部にしっかりとした芯がある優しく儚い女性?だと勝手に思っております。

雨の日は、ジミーウェッブの曲もgood!

1982年のエンジェルハートの1曲目(曲名忘れました、Rain・・♪で始まる曲です)の始まりのピアノは絶品です。

ゆっくりしたリズムを刻む村上春樹さんの小説を読みながら雨音を聞くとしっとりした気分になります。

ゆっくりとしたビルエバンスのジャズピアノのようなリズムの小説ですね。

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京極夏彦 巷説百物語

4京極夏彦 巷説百物語

角川文庫  平成15年

同世代というより同い年の北海道出身の異色作家です。

姑獲女の夏でデビューした時に、衝撃を覚えました。

なんというおどろおどろしさなんでしょう。

クモの巣のように絡み合った話の筋に眩暈を感じました。

この本もこのような京極さんのおどろの怪しい小説の流れを引き継ぐ妖怪風小説なのですが、この「・・風」なのが肝です。

妖怪小説でなく、妖怪風小説なのです。

読み終えるとわかりますが、理に基づいた情を描いた小説なのですね。

それにしても、現代の語り部京極夏彦のねっとりと複雑に描く怪しい世界は本当に独特です。

不思議で哀しい妖怪風小説へようこそ・・・。

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北方謙三 標的

2北方謙三 標的

光文社文庫  1990年

大藪春彦の小説をやっぱり思い出してしまいます。

しかし、実際には全く異なるのです。

この小説は是非サラリーマンのお父さんに読んで欲しいです。

スカッとします。

抑圧されたサラリーマンの鬱憤を晴らしてくれます。

真剣に考えてみると、ルールのためのルールに縛られ、仕事も出来ないバカな上司の言い付けを守って正しい行動ができないストレスって大変なものだと思います。

サザンの桑田さんが、20数年前に
「何もしない人が笑える時代~♪」 
おんなのカッパという名曲で唄っていましたが、まさにその通りかもしれません。

いつもイエスとしか言ってこなかった主人公が、なくしたプライドを取り戻すため自分のルールに素直に従って自分にとって正しい行動=反逆をおこす・・。

サラリーマンの人にはできない骨太の行動です。

「ふざけるな、殴られたあとで危険手当か。俺は殴られると人が変わるんだよ。イエスでもノーって言っちまうんだ」

カタルシスを感じて、とっても気持ちがいい!

生活のために組織に迎合している皆さん。北方さんの小説で鬱憤晴らしをしましょう。

真実と、現実の間の矛盾に悩んでもいいのです。

それが正常な反応なのです。何もしない人だけが笑っていられるのです。

一歩踏み出すと、楽しい自由な世界があるんですけど・・・

水のない井戸を掘り続けて、ふと横をみると豊かな水脈があるのに気づかないって今の日本のサラリーマンに当てはまるようです。

でも、頑張って家族のために粉骨砕身働く姿は美しいです。

そんなストレスを抱えたお父さんに北方謙三の小説を推薦いたします。

一服の清涼剤としてどうぞ。

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荒山徹 魔岩伝説

4 荒山徹   魔岩伝説

祥伝社  平成14年


私の趣味のひとつに、韓国を調べたり、観察することがあります。

と申しましても、好きだからでなく面白いからです。

韓国の歴史や、文化に対する意識、政治形態や民族性にある一定の傾向が見られて、21世紀の民主主義全盛の世界にあって、とっても興味深い国です。

ご興味のある人は、調べてみるといかに我々が間違った情報を受けてきたかよくわかるとともに、面白い事実を発見します。

暇な方はどうぞ・・・(笑)

さて、魔岩伝説ですが、荒山さんは、韓国歴史に詳しい方です。

そして、この伝奇小説では「朝鮮通信使」について新たな情報をプレゼントしてくれました。

当然、伝奇小説であるので全てが真実ではありませんが、この本で朝鮮通信使についての新しいことを教えてくれました。

参考・引用文献をみても綿密に調査取材をして書かれていることがわかります。

ストーリーも面白いのですが、今日本で教えてくれない「朝鮮」の新の姿や歴史を垣間見れることがとっても面白いです。

えっ、新聞で読んでいるから大丈夫ですって・・・!

あぶないですよ・・・テレビも新聞も韓国の真実を伝えることができないのです。

自分でいろいろな本を読んで調べると真実がわかってきます。

いやー、歴史って面白いですね。

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ディック・フランシス&フェリックス・フランシス 祝宴

Kusaki11ディック・フランシス&フェリックス・フランシス  祝宴

早川書房      2007年12月

大好きなディック・フランシスの競馬シリーズ最新作です。

一ヶ月ちょっと前に買って、読んでしまうのがもったいなくて枕元にずっと置いてありました。

この作品から、息子のフェリックスと共著となっております。

ディック・フランシスも今年で88歳。

まだ活躍されていることも驚異的なのです。

本命(62年)の頃と時代が半世紀近くも経っているので、この作品にはサーチエンジンで情報を検索するシーンも出てきます。

なんだか不思議な感覚が生じます。

競馬の勝率を初期のコンピューターを駆使していた話がありましたよね。

初めてのシェフを主人公にした物語で、クラシック音楽業界やポロ業界などを綿密に取材した奥の深いストーリーは相変わらずです。

自分の職業に誇りを持って邁進する人々を描いたらディック・フランシスの右に出る作家は少ないはず。

頑固なまでにストイックな主人公を描くディック・フランシスよりちょっと現代的な主人公になっているのも面白いところですが、失ってもポジティブに前進しようとするところはやはりディック・フランシス!

この本は、読み進むにつれてどんどん面白くなります。実は、中だるみや尻すぼみの本が多い中盛り上がる本は珍しいのです。

途中で、携帯電話の再発行のシーンがあります。どこの国でもお役所仕事をするものであり、慇懃無礼な対応シーンで思わず深く共感してしまったのです。
私も先日、某銀行で同じ思いをしたのでうなずきながら読んでしまったのです。この辺はとってもうまいですね、フランシスは・・・。

息子の特徴もしっかり出ています(今までになかった雰囲気も感じます)し、親父さんのいいところも垣間見えて安心します。


 

読み終えてしまうのを残念に思う数少ない小説シリーズです。

ディック・フランシスの競馬シリーズの最新作を読むと、必ず昔の本を引っ張り出して数冊読んでしまいます。

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北方謙三 傷だらけのマセラッティ

2北方謙三 傷だらけのマセラッティ

徳間文庫 1992年


 1989年に出版された刊行されたものです。

「まあ、なんていうみっともない題名だろう」

北方ファンの私でも買うのに勇気が必要だった本です。

でもダサいのは題名だけです。

ストーリーは私の好きな要素が満載でした。

カップヌードルを二つ食べる、色の褪せかかった古いテレビ、シケモクを吸うシーン

いいなあ、こんな主人公。

クルマのシーンもリアリティがあって面白いのですが、貧乏シーンマニアの私は自動車整備工場に勤めながらクルマを買うのが夢・・・なんてのがいいのです。

北方さんは年をとってからクルマの免許を取られて、マセラッティに乗っていたと記憶しています。

暴力的なまでに速いマセラッティをリアルに描写。

三速で踏み込んで百五十近くまで引っ張る・・・なんてのを読むと80年代の若い頃の自分を思い出します。

当然高価なクルマも、速いクルマも買えなかった頃ですが、当時はみんなマニュアルミッションのクルマに乗っていて、速いクルマが憧れでした。

ハイソカーなんてバブリーなクルマが流行る前のことです。

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安部龍太郎 彷徨える帝

1安部龍太郎  彷徨える帝

新潮文庫   平成9年



昔のことを書いた小説を時代小説だと言う人もいますが、時代小説とは、江戸時代の小説のことだと誰かが言っていました(峰隆一郎さんだったかなぁ?記憶が定かでないです・・)

江戸時代前のことを書いたものを歴史小説と言うんだそうです。

特に人気の高い戦国時代(室町末期応仁の乱~安土桃山時代)のことを書いたものは、字のごとく戦国時代小説とかいうんだそうです。

何を言いたいのかといえば、彷徨える帝は、歴史小説なのです。

後南朝時代を見事に綴った歴史小説なのです。

歴史は勝者の理論を正当化して敗者は悪として伝えられます。

しかし、日本史から抹殺された後南朝時代を安部龍太郎はここに書き綴りました。

隆慶一郎氏、網野善彦氏の流れに通じる天皇の力が描かれています。

面白い歴史小説など文庫でまず売っておりません。

需要がないのでしょうか・・・。

江戸時代の小説=時代小説は安心して読める利点はありますが、この「彷徨える帝」のように斬新な切り口の歴史小説がもっともっと出てきて欲しいと切願します。

パソコン時代、インターネット時代になり文字を書かなくなりました。

私も簡単な漢字が書けなくなってきました。本当に恥ずかしいことです・・。

笑い話ですが、ある人が自慢たっぷりに本を読まない人々を批判していたのですが、私に言わせれば

「そういうお前だって、小説を1冊/月も読めばいいほうじゃないか!」

と心の中で笑ったものでした。

別に本を読むのが偉いとは思いませんが、

音楽も聴かない。絵にも興味がない。書も書かない。本も読まない人が他人をバカになどできないのではないかと思ったのです。

先人が残した文化や芸術に興味もなく、今の音楽すら聴かない人が他人を嘲笑するなぞ目くそ鼻くその世界でおかしいですね。

先人の残した書物や音楽などの文化、今作り出されている音楽や映画などの芸術に感謝です。

心に潤いは必要ですね。

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豊田有恒 タイムスリップ大戦争

00109豊田有恒  タイムスリップ大戦争

角川文庫  昭和54年



探しモノをしていたら、昔の本が出てきてついつい読んでしまいました。

この頃(昭和54年)はまだSF小説が売れている時代でした。

小松左京、星新一、筒井康隆、平井和正、眉村卓、光瀬龍・・・・こんな人たちのSF小説が普通に本屋に並んでいた時代です。

SFを夢中で読み、井上靖も読み、丹羽文雄も読み、夏目漱石の面白さに夢中になっていた時代です。

どうしてSF小説が廃れてしまったんでしょうか・・・・

この本は、地震が起こり、日本列島が過去へタイムスリップしていくというお話ですが、この小説の舞台は70年代です。

サイモン&ガーファンクルがラジオで流れている時代に生きている主人公が太平洋戦争の時代へとタイムスリップして時代を遡るのですが、それを21世紀の今読んでいるのが不思議な感覚です。

30年前のSFを今読むと、なんかちょっと郷愁を感じてしまいます。

星新一さんの本でも今度買ってこようかな。

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鳴海丈 処刑人魔狼次

4029021鳴海丈 処刑人魔狼次

徳間文庫  1998年



殺し屋の時代小説をこの前読んだので、似たような話を続けざまに読んでみました。

時代小説というより、格闘小説の江戸時代版で、伝奇要素を含んでいるといった方がわかりやすいかも。

なにも考えずに、一気に読む・・・。

漫画を読む感覚で、理屈を挟まずに読み倒す・・・。

夢枕獏さんにも通じる漢武威(カムイ)流闘術を使う処刑人の話といったら、格闘小説ファンは読みたくなりますよね。

アニメを見る感覚で楽しめるちょっとエッチで、破天荒な小説です。

娯楽小説を楽しみたい時にどうぞ。

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夢枕獏 新・餓狼伝巻ノ一

00009夢枕獏  新・餓狼伝 巻ノ一 秘伝菊式編

双葉社  平成十八年

夢枕獏さんの小説にはまりまくっていた時期があります。

特に餓狼伝は読みたくて読みたくて次の作品を待ち望んでいたシリーズです。

もう20年も経つと思うのですが、格闘技時代の黎明期、UWFがプロレス革命を起こしていた時期に時を同じくして、リアル格闘技を望むプロレスファンが大勢いました。

明るく楽しい馬場さん率いる全日本プロレスも見ていてとっても楽しいのですが、アントニオ猪木の流れをくむ前田日明、佐山悟のUWFは本当にわくわくさせられたものです。

そして、活字でリアルファイトを繰り広げる丹波文七!

初期の頃の餓狼伝は本当にクオリティーが高く、

獏さんの吼える「面白いぜー!参ったか!」

と叫ぶ声が聞こえるほど面白かったです。

理屈はいりません、活字が躍って格闘していたのです。

ぶるんっ。 ぞろり・・・ ブンッ・・・

文字が闘っておりました。

丹波文七が弱く?なってから小説の面白さが半減したとはいえ、格闘小説の少ない昨今では獏さんの新刊がでれば無条件で購入してしまいます。

そんなファンはたくさんいるのではないでしょうか?

頑張れ丹波文七!

伊達潮男や巽真といったプロレスラーにもの凄い魅力があります。

松尾象山や堤城平といった空手系の登場人物も大好きです。

コンデコマ(前田光世)も登場するし、バーリトゥードをプロレス団体が主催するといったありそでなさそなストーリー展開にぶっ飛んでしまいます。

あーっ面白い!

獏さんいつまでも書き続けて下さいね。

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北山悦史 素浪人鉄之進 夜啼き剣

00035北山悦史  素浪人鉄之進 夜啼き剣

竹書房  平成20年


コンビニで買って騙された?シリーズ第二弾

今度は、本当に騙されました。

出張で、ホテル住まいを強いられていた時のこと。

夜眠る前には本を読みたいのです。

持っていった2冊の本もとっくに読み終わり、物足りなく感じていたのでビールとツマミと本を買いにホテル近くのコンビニまで出かけたのです。

数少ない本のコーナーを眺めると、

「おっ、時代小説発見!」

しかも

「素浪人鉄之進 夜啼き剣」と来たもんだ!

カバーの絵をみても、着流しの浪人が刀を構えて睨みつけております。

こんなところで、見たことのない作家(失礼!)の剣豪小説を変えるとはなんてラッキーなことでしょう。

500mlの缶ビール2本と、つまみを急いで買ってホテルにいそいそと戻って

「さぁ読もう・・・・」

20ページ位ワクワクしながら読んでおりました。

剣の腕に優れた主人公が勘当されて、家来の故郷上野国安中に向かう鉄之進。

「あれっ、なんか違うぞ・・・」

ちょっと柔らかいのです。

峰隆一郎さんの剣豪小説も色っぽい場面がたくさん出てきますが、ストーリーの骨格は人斬りであったり、リアルなチャンバラシーンにあるのですが、

これは色っぽいだけの小説なのでした。

しまった、これは後輩のF君の分野の小説だった!

F森君の得意分野のそっち方面の小説なのでした。F森君は、写真雑誌よりも、ビデオよりも活字によって興奮を感じるという特異体質なのです。

私も嫌いな方ではなく、中学生のころからこの手の本は大好きで、F森君に大いに共感するタイプなのですが今回はちょっと・・・。

頭が「剣豪小説」モードになっている時に、これでは違った意味で欲求不満です。

色っぽい小説を前に、欲求不満を感じて、本を閉じたのでした。

合掌・・・・・。

F森君、君の分野を侵してごめんなさい!

あやまりつつ眠りに付いたのでした。

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鳥羽亮 巨魁

000801鳥羽亮  巨魁  闇の用心棒

祥伝社文庫 平成19年10月



帯のコピー「いま時代小説が熱い」 に騙されて買ってしまいました。

出張中のホテルで、夜中に喉が渇き、横のコンビニにビールを買いに行った時に見つけてしまったのです。

シリーズ物のようですが、その5巻目から読み始めるのが私らしい・・・・

◆闇の殺し人

◆凄腕の刺客

◆究極の剣豪小説

こんなキャッチコピーが書いてあるからもう駄目です。

ただでさえ睡眠不足なのに買ってしまいました。

あーっ、でも眠らなくてはとつぶやきながら本を片手に限界まで読み進み・・・ストーリーの続きを夢で勝手に創作しながら眠ったのでした。

ココのところ、時代小説が読書量の半分は時代小説。

幸せです。

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山田風太郎 室町お伽草紙

4029018山田風太郎 室町お伽草紙

新潮文庫  平成六年



理屈ぬきに楽しめるSF的な伝奇小説です。

戦国時代の小説も大好きなので登場人物を見ているだけで嬉しくなります。

三好長慶、松永弾正、明智光秀、長尾景虎、武田晴信、山本勘介、日吉丸などそうそうたる主役級が勢ぞろいして、山田風太郎の世界を作り上げています。

チャンバラ好きに嬉しい上泉伊勢守や塚原ト伝が出てくるの感激です。

堺の町が密接に物語に絡むあたりは、昔懐かしいNHKの「黄金の日々」を思い出します。

当然、堺会合洲の千利休も登場します。

この小説を読むと、戦国時代の小説を片っ端から読みたくなるから不思議・・・。

ここまでいい意味でデタラメ(いい意味ですよ)を書かれると、快感ですが、

「あれっ堺の状況ってどうっだったけ?」

とか史実も気になってきます。

でもこのような小説はホントに面白いです。

いろんな書き方ができる山田風太郎さんはやっぱり凄い!

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