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2008年3月

北上次郎 感情の法則

感情の法則  北上次郎 幻冬社文庫 平成十八年発行

活字中毒だなってつくづく感じる私ではありますが、

世の中には上には上があるものです。

今回ご紹介する本の著者、元祖活字中毒者地獄の味噌蔵=北上次郎さんです。
(わかる人にはわかるでしょう)

ご存知「本の雑誌社」 社長 目黒孝二さんのことです。

その昔、椎名誠さんと同じ会社にいた時、日本読書株式会社?(記憶があいまいです)という本を読んでいるだけでお金をもらえる会社を真剣に考えられて、結局本の雑誌という形で夢を実現してしまったうらやましい成功者です。

私もそんな会社があれば入りたいものです。

朝、会社に出社して、席に着く。
机の引き出しを開けて、本を取り出す。昨日の続きから読み出す。読む。読み続ける。ひたすら読む。昼飯は、本を読みながら片手で食べられるサンドウィッチ。

午後も読む。終業のベルがなる。読みかけの本を閉じ、家路に向かう・・・・

いいですねえ!3年も海外ミステリー課にいたから、今年中には時代小説課に移動するかもな。なんて、話題で仕事帰りに同僚と一杯やって帰るのです。

おーっお前は、今月最高殊勲賞だ!毎日残業をして、73冊を読破したから、社長賞もらえるかもね。なんて言われていたりして・・・。

椎名誠さんの書く小説や、対談集ではチャラけて見せる3枚目キャラクターも、北上次郎となのるやいなやハードボイルドに大変身!

高校の頃から私もハードボイルド小説にはまっていましたが、

ハードボイルドとは主人公の生き方ではなく、小説の文体のことである・・・

誰かがこんな風に言っておりました。これを聞いた(読んだ)時に、「なるほど!」と膝を打ったものですが、北上次郎さんの書くこのエッセイもハードボイルドです。

文章が朴訥として、クールでカッコいいです。

「感情の法則」  タイトルからしてハードボイルドの香りがしてきますね。

文章の入り方もうまいですねぇ!
読書エッセイなのに、良質の古きよきアメリカのハードボイルド小説を読んでいるような感じがします。

ちょっと北上次郎風に書いてみますね。

唐突にいきなり文章が始まる。そしてそれに関して一切の無駄な説明などない。
「佐藤正午は書き出しのうまい作家だとしられている」と書いてあるが、北上次郎も負けず劣らずうまい。
「喫茶店ピッコロは・・・にあった」
「辞世の句をつくりたい・・・」
「うちのかみさんに評判わるいですよ」
さりげなく、そしていきなり始まる。北上次郎の感情を抑えた淡々とした表現に何時しか自然と引き込まれていく

なんか、文体を変えると性格が変わったみたいで面白いですね。

北上次郎さんというより、目黒さんのことは、椎名さんの大好きなあやしい探検隊シリーズで釜たき目黒なんて呼ばれていた時からの知っています。

群ようこさんのエッセイにも登場してますよね。

一番すきだったのは、発作的座談会でお馬鹿な話を真剣に語りあう?のを読んでいるとおなかの皮がねじり切れるほど笑ったものです。あー面白い!

でも、今回ご紹介の感情の法則はかっこいいのです。
北上さん、もっともっとこんな本を出してください。

北上さんが読んだ本全てのエッセイを書いたら、莫大な量になるでしょうね。

ご自身であとがきで書かれている通り、
「翻訳小説をテキストにして、その本のテーマや会話、あるいはシーンなどを取り出しそこに勝手な感慨を付け加えた」本ですが、ご自身の身の回りのことを述べている場面が多いので、北上ファンにはお奨めです。

WEB本の雑誌の「目黒孝二の何もない日々」も楽しみに読んでおります。
本当におもしろい!
こんな文章をかけたらいいのにな・・・

あっ、そうそう。一回北上さんにお会いしてやってみたいことがあるのです。

是非、信州の酒蔵にご招待しますので、古い酒蔵にお入り下さい。
お酒と食べ物はふんだんにご用意します。
但し、本は厳禁な「禁本の酒蔵」です。

禁煙に簡単に成功した北上さんでも、「禁本」は耐えられないでしょうね。
活字に飢えた北上さんが、「あ~、う~」言いながら禁断症状に陥るのをみせて、椎名誠さんに、新しい「続活字中毒者 地獄の酒蔵」を書いてもらいたいと思うのです。

北上さん、いつも面白い本を紹介してくれてありがとうございます。

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剣客商売

剣客商売シリーズ  池波正太郎

時代小説を読むと、なんだかほっとします。

時代小説が大好きで、いつでも手の届くところに必ず置いておきます。

池波正太郎さんは、中でもお気に入りのひとりで剣客商売シリーズは、梅安シリーズと共に定期的に読み返しております。

繰り返し読み返して二十数年、未だに飽きないどころかますますはまり込んでしまいます。

高校生の頃だったか・・・日本史の授業で、当時の先生が
「田沼意次という人物は、賄賂政治という悪いイメージを間違ってというより、意図的に付けられてしまいましたが、実は優れた政治家であったのです・・・」

田沼=悪と、知らないうちに洗脳?されていましたが、この先生の言葉をきっかけに田沼意次の実行した政策、事実のみに焦点をあてて見直してみると、

「なるほど・・・」

立派な足跡を残しており、松平定信より貢献度は確かに高いと言えます。

どこかの国もそうですが、政権が交代すると、前大統領が逮捕されたりしています。
前文化を破壊したりして、自分が善であることをことさらアピールするために、前時代があたかも駄目であったと捏造をする場合も歴史には数多くあったのでしょう。

剣客商売は、田沼時代に生きた秋山小兵衛、大治郎親子の活躍を描いています。

人間は、悪いことをしながら良いこともする・・・。人間の多面性をさりげなく訴えながらなによりも、登場人物がとっても魅力的です。

絶対的な善などないし、悪もない。

融通の効きすぎる、年をとって好奇心旺盛な小兵衛老人がなんとも魅力的で、真面目一辺倒な息子大治郎との対比がとっても面白い!

池波小説では、人間の生き方、生きるうえでのポリシーが太くどーんと貫かれているのでブレがありません。

ストイックでありながら、色好みもする。それでいて矛盾を感じさせず、納得させられて一気に読まされてしまいます。

無人島に行くのなら何を持って行きますか?

こんな質問をよくされますが、

私は本を持っていけるだけもって行きたいです。

でも、一押しはこの剣客商売シリーズです。

何度読んでも飽きないし、面白い時代小説です。

剣客と銘打った小説だから、大好きなチャンバラ小説の部分もちょっとだけですがあります(チャンバラ小説の枠を大きく超えております)

変な言い方でファンの方から怒られるでしょうが、テレビアニメのサザエさんがこれだけ支持されているのとある意味同じで、秋山一家を取り囲む登場人物の魅力で未だに飽きられずに読み継がれているのでしょう。

無人島に持って行って唯一心配なのが、この本を読むとお腹が鳴ることでしょうか。

これほどおいしそうな料理や、食事シーンが登場する本も珍しいかもしれません。

また、無外流剣術含めて、剣客商売についても触れてみたいです。

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村松友視 ヤスケンの海

Yasuken_2 ヤスケンの海

村松友視  幻冬社文庫 平成17年発行

今回は、村松友視さんの本です。

スーパーエディター安原顯(けん、あきら)さんの生き方と、村松さんとの交遊録を書いた本です。

ヤスケンさん(愛情をこめて)は、愛読するオーディオ雑誌で知りました。
寺島靖国さんと、オーディオについてのやり取りをしている元気なオッサンがいるので、興味を持ち始めたのです。

寺島さんと言えば、吉祥寺のジャズ喫茶MEGの店主にして、数々のJAZの本を出しているその道の有名人。ジャズを音で聞くことにより新たなチャレンジをしている年を感じさせないパワフル親父(失礼!)で、寺島さんの著作も愛読しております。

村松さんは、一ノ関ベイシーの店主菅原正二さんと親友であります。
おそらく、JAZZ喫茶日本NO,1であり、オーディオにも人生にも哲学を感じる菅原さんと村松さんのつながりもひょんなところから生まれたようで、本当に面白くて、うらやましい人間関係をつくられております。

ここに面白い不思議な人間相関図が生まれました。

菅原正二-村松友視-安原顯-寺島靖国

私は、オーディオもJAZZも大好きなので、寺島さんの年甲斐もなく元気な生き方も好きですし、菅原さんのカッコよい生き方は男として憧れています。

この好きな両名を村松さんと、ヤスケンさんが繋いだのです。

この相関図?は、に行くほど過激な言動が多くなるのですが、ヤスケンさんも寺島さんも「異端児大いに結構!」と自信を持って暴れまわっていました。

無知な私は、ヤスケンさんが「海」の編集部にいたことも当時は知りませんでした。

文学に関わっていた時代のヤスケンさんについては、この本を読んでいただければお分かりになるので、私はヤスケンさんの知られざる一面をお話します。

JBLのS3100を愛用し、音に関しては寺島さんよりニュートラルであったと思います。

文面から漂うヤスケンさんの音は、ふっくらと優しく豊かな低音ながら、きりっとホコッとしたバランスのとれた音であろうと想像しながら文章をよんでおりました。

「てやんでぇ、ばかやろう!」と怒鳴りまくるべらんめい調の印象と異なり、クラシック音楽を聴くのもお好きなようで、一流のエディターとして好みの音にも普遍性があったのでしょう。

ヤスケンさんは晩年、オーディオ製品を買いまくっていました。そして、文章も体力の許す限り書きまくっていました。

欲しいものに巡り会ったときの行動の速さを寺島さんも絶賛していました。

欲しいと思っているだけでは手に入らない。欲しいと思ったら即行動にうつし、なにがなんでも手に入れる姿勢はヤスケンさんから学ばせていただきました。

乱暴な言動や印象と異なり、ヤスケンさんがどこか優しいと感じるのは、勝者の側からから弱者をいじめないことろにあるのかもしれません。

長いものには巻かれてしまう習性のある日本人の中で、思ったことを自信を持って発言し、それを自ら実行して生きていたヤスケンさんみたいな人は本当に
貴重であったと思います。

少数派に属しながら、卑屈にならずに壮絶な人生であったと思います。

村上龍さんもあとがきで、「壮絶だがどこか切ない」と書かれています。

人柄や調和を重視する日本の古い風習の中で、自分のした仕事が関係の無い外部の人から評価されていた才人であったと思います。

そんな異端児を応援し、理解した村松さんは本当に素晴らしい人だと思えてなりません。
村松さん、異端児少数派の味方になってくれてありがとう!

村松さん、わたしもプロレスの味方です!

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壇ふみ 父の縁側、私の書斎

Fumititinoengawa父の縁側、私の書斎

壇ふみ 新潮文庫  平成十八年


連続して、女性作家をご紹介します。

昨日、「・・・好んで女性作家の本は読まない傾向にある・・・」
と書いたところ、どうも誤解を受けたようですので、真意を説明するのと同時に
今日も女性作家を選びました。

女性作家を読まないのは、一人称の小説など読んだ場合に、女性の方が書かれた本では感情移入がしにくいためなのであって、決して女性が劣るとか、面白くないとか言うつもりはありません。

もうひとつ・・・確かに、女性作家より男性作家の本を買うほうが多いのは事実です。

でも、普通の方の何倍も、何十倍も女性作家の本を買って読んでいることをご理解下さい。

女性作家の本の在庫だけで、何百冊もあることをご説明しておきますね。

誤解させてすみませんでした。

・・・・というわけで、檀ふみさんの本に話題を移します。

私は、エッセイを読むのも大好きで、ふみお姉さんや、悪友?の阿川女史も全て拝読させていただいております。

お風呂で本を読む習慣があるせいで、冒頭の写真もぼろぼろになっています。

壇さんごめんなさい!

実は、同じ本を複数回買う習慣もあり、気に入った本は4,5冊もっていることもざらなのです。

本を読むのは、お風呂と寝る前に布団に入ってからが多いのですが、お風呂で読むと濡れて、ぼろぼろになってしまい、美しい檀ふみさんの若い頃のお写真が年代相応?に古く風化してしまいました。

この本は、家に関する話とその家で暮らす日々についてですが、家作りの参考書としても極めて優秀です。

雨漏りの問題とか、電球も交換できないような設計とか、段差の問題etc・・・家作りを検討されている方は是非この本を読んでからにして下さい。

私は、家の間取りを描くのが好きで、
「こんな家に住みたい」
とか
「こんな家に住むと、ここが玄関で居間はそこ、寝室は・・・」と妄想する習慣があるため、このエッセイで描かれている壇ふみさんの間取り図をあきもせず、何回も何回も見ては空想にふけっておりました。

しかも、詳細な説明文つきなので、お父君檀一雄さんの生活が時代を超えて生々しく浮かび上がって参ります。

敬愛する作家檀一雄さんの在りし日が生き生きと描かれていてこうした形で、檀一雄さんにお会いできると得をした気分になります。

また、間借りしていた坂口安吾さんの写真やエピソード、丹羽文雄さんまでエピソードで登場するとは本当にびっくり!

火宅の人檀一雄さんの交友関係も知ることができて何回読み直してももおもしろいです。

最後に告白を・・・
壇ふみさん、実は若い頃あなたに憧れていました。
デビューしたばかりのあなたは、慶応大学の学生だったと思いますが、可憐で一生懸命生きる女の子として中村雅俊さんの相手役だったと思いますが、ドラマに出ていましたよね。

「あー、こんな素敵な女性がいるんだなー」と胸を焦がしたものです。

父の縁側、私の書斎のカバー写真からも、壇ふみお姉さんの容姿端麗さがわかります。しかも、頭脳明晰という特典までお与えになったのですから・・。

エッセイで年齢の話もおちゃらかして出てきますが、年の取り方で益々素敵になるものです。

白洲正子さんなんかその典型ですよね。

昨日書いた、渡辺一枝さんも年を重ねた自分の方が好きだと書いていらっしゃいます。

年月を重ねた人からは味わいや風格、なにより優しさが滲み出てきます。

現在の壇ふみさんもとっても輝いていて素敵ですね。

お風呂で本をボロボロにしてゴメンナサイ。
でも、ボロボロの本のほうが愛着があって大好きなんです。
本も年月を重ねると優しさが滲み出てきますしね(笑)

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渡辺一枝 気が向いたら風になって

Watanabeitie気が向いたら風になって

渡辺一枝  講談社文庫 1993年



今、巷でチベット問題が過熱しております。

個人的にもいろいろ思うところがあります。そして、悲しいです。

でも、チベットと聞いてすぐに思い出したのが、渡辺一枝さん。

渡辺一枝さんとチベットのことについては、

「チベットを馬で行く」 「わたしのチベット紀行」

なんかを手に入れていただければお分かりいただけるかと思います。

渡辺一枝 チベット写真展
 「風の馬」(本の雑誌社)出版記念
 2008年3月19日(水)~3月26日(水)
 AM11:00~PM7:00(最終日はPM5:00まで)
 会場:セッションハウス・ガーデン2F

明日まで写真展をしているみたいなので、ご参考に・・・。

私は、活字中毒患者を自他共に認めてはばからないのですが、

どうも偏見があるようで、好んで女性作家の本は読まない傾向にあるのです。
でも、例外的に数少ない大好きな作家の方がいます。

渡辺一枝さんもその一人で、この人の本を読むとふんわりとしたいい気分になります。

ビジネスという戦場で戦うお父さんや、子育てに疲れたお母さんに是非読んで欲しい本です。

癒されたい方いらっしゃいませんかー?

あとがきで渡辺さんはこう言っています。

「この本が、幼い人と暮らす人たちや、幼い頃の自分を今も大切にどこかに持っている方たちに読んでいただけたら嬉しいことです。」

それから7年たった1993年、この本のあとがきで、チベットでまどろんで風になれた気がするとおっしゃられております。

さらに15年経過した2008年、渡辺さんは今どんな気持ちでいるんでしょうね。

渡辺一枝さんの本をお奨めするポイントは、じつは他にもあります。

元祖昭和の癒し系ですし、素敵な人柄が文章から漂ってくる名文を紡いでおられますが、私の大好きな旦那さん、椎名誠さんの写真がこの本に掲載されています。

カラー写真は暖色のほのぼのとした写真。
モノクロは、諧調豊かにそして、ダイナミックに風景を切り取った絵画のような写真が見られます。

こんな写真が撮れるようになるにはあとどの位かかるのでしょうか?
多分、一生無理なのでしょうね。

へぼアナログ写真師としては、椎名誠さんの写真をみているだけで嬉しくなってしまいます。

椎名誠さんは、大好きな作家の一人でこの人の本は100冊以上買ったでしょうね。

特に同じ本を何度も何度も・・・。

渡辺さんの写真展行って見たいな。
いけなくても風の馬は是非購入したいと思います。

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村上春樹 象の消滅

The_elephantvanishes_3 象の消滅 The Erephant Vanishes

村上春樹 短編選集1980-1991

先日、神戸市の六甲アイランドに出張に行ったときに、活字中毒の私の持っていった本では「在庫」が心もとなかったため、急きょ数少ない本屋さんに走り、淋しそうに本棚に眠っていたペーパーバックを購入しました。

ほとんどの場合がそうなのですが、目的を持って本を買いに行きません。
何か面白そうな本はないかいな?って隅から隅まで選んで探しまくります。

その時の気分で、選ぶのですがいつも「何かを買わなくてはいけない!」とある種の強迫観念に脅されて懸命に選ぶのです。

本屋に行った時間が七時半頃だったと思います。八時閉店みたいでじっくり選んでいる時間はないし、地元でいつものように買いまくると荷物が増えてしまうため、一冊にしようと誓って、本選びをしていると・・・・

買い忘れていたディック・フランシスの新刊本があるではないですか!
祝宴 Dead Heat 事情があって買ってなかった本だったのですが、読みたくて読みたくて仕方がなかった本です。またこの本については改めて書く予定ですが、ハードカバーは重くてNGなのです。

連泊の出張で、タダでさえ荷物が多くて文句たらたらなのに加え、パソコンやらデジカメやらセミナー(今回は講師で来ているため・・)に必要な機材で重くていけないため、今回はあきらめて、帰ったら絶対買ってやるから待っていてね!と泣く泣くあきらめて、その代わりに購入したのが、

「象の消滅」 村上春樹短編集 1980~1991

アメリカでよく見るいわゆる「ペーパーバック」で
クノップフ社で刊行された短編集を、村上春樹さんが新しく翻訳したものです。

田舎に住んでいると、本当に読みたい本が売っていないためこのような出張の時に珍しい本に出会うのです。

都会に住んでいる方はお笑いになるでしょうが、地方の現状は想像以上に悲惨なのです。

昔、何回も読んだ短編集をあらためて、一冊読み直してみると、中身を全然覚えてない作品もあってとっても新鮮でした。

村上春樹に出会ったのは、まだ学生だった頃ですが、村上朝日堂などのエッセイから入りました。

まだ村上さんも当時はお若い頃で、本が気に入ったというより、村上さんの考え方や行き方に共感したことをよく覚えております。

一昔前の作品をあらためて読み返してみると、やはり村上さんは天才ですね。

巻頭で、村上さんが象の消滅がアメリカで刊行された経緯を明らかにされており、これが読めたのも嬉しいことでした。

何故か村上春樹さんの長編を買い直して全部読んでいたこともあり、長編の面白さを堪能していたのですが、短編ならではの村上ワールドを村上さんの故郷の神戸の夜に読むのもまた感慨がありました。


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低スパッタ溶接の秘蔵レシピとは

料理にはレシピがあります。溶接にもレシピの概念を取り入れて溶接業界の効率化を提案しております。 スパッタを少なくするため、低スパッタの対策をつくりました。この対策を数値化し溶接機に入力するだけでだれが溶接してもある一定レベルの水準を保てます。この溶接の秘蔵レシピとは具体的に何なのかを説明し、溶接に関わる方々に幸せになってもらうためのセミナーを実施しております。 過去に実施された溶接の秘蔵レシピ限定公開セミナーの映像の一部をご覧下さい。

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アナログ書斎へようこそ!第一回ディック・フランシス

皆さん、始めまして!
アナログをこよなく愛するベルトドライブと申します。よろしくお願いします。

「ベルトドライブ」という名前で、わかる方は、私と同じアナログ人間かもしれません。
00033_2
苦手なデジカメで、撮影しました。(3月上旬)
出張中の神戸六甲アイランドで感じた一足早い春の気配です。


愛用する腕時計は全て機械式時計です。

愛用するカメラは、クラッシクライカM3 1954年製

オーディオも愛し、LPレコードをカートリッジの針がコスる感触が大好きです。

仕事でパソコンも使いますが、どうも苦手でなかなか慣れずに毎日苦労をしております。

写真も大好きで、仕事でもライカを使いたいところですが、残念ながら利便性からデジカメを使っております・・・(涙)

仕事(デジタル)と私生活(アナログ)をアナログ書斎の中ででつらつらと書き綴って参ります。

そうです、DAコンバータの役目がこの「アナログ書斎」なのです。

仕事の合間に、大好きな本の話題や、感じたことをお伝えしていきます。

さて、第一回目です。

書斎というくらいですから、本の話題から始めましょう。

発売を楽しみにしているシリーズモノの小説があります。
中でも、一番のお気に入りが、ディックフランシスの「競馬シリーズ」です。

この本は、発売を待ってハードカバーで購入している数少ない本です。

ハードカバーの本は重くて気楽に読めないのでホントはあまり好きではないのですが、文庫におちるのを待ちきれません。

ディック・フランシスも、愛妻メアリーさんを亡くされてからもう執筆を止めるのかと危惧しておりましたが、なんのなんの老齢ますます新刊本を出してくれて本当に嬉しい限りです。

競馬っていうと、日本では胡散臭いかもしれませんが、英国では競馬は紳氏のスポーツであり、気品と礼節にあふれた競技なのです。

毎回登場人物は異なり、原則として一冊ごと完結しています。(シッド・ハレーなどの例外もありますが・・)

私の人生と同じくらい長くシリーズが継続しており、最も面白い海外小説のひとつといっても過言でなありません。

本命 度胸 興奮 大穴・・・・

読んで後悔なしのお奨め度ナンバーワンの小説です。

気に入った本は、5回くらい読み直しています。
ハードカバーで読んだあと、文庫が出たら2冊買って、一冊はお風呂で読んだり、寝る前に読み倒します。

でも、知らないうちに行方不明になるので、また買ってしまうのですね。

ディック・フランシスの話をしだしたら一晩かかるので、また機会を改めましょう。

でもストイックな主人公達に惚れ込むこと間違いなし!

読んだことがない人は是非読んでみて下さいね。

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